waodori 

[制作年(制作場所)/ 映像時間] 2012年(東京、日本)/ 16分13秒、2012年 (茨城、福島、日本) / 33分58秒 (※同期された6スクリーンに6個の映像をループ再生。6スクリーンのうち5つは茨城会場で上映し、1つは福島会場で上映されている。)

[マテリアル] ビデオインスタレーション

 

 

 本作では参加者達が輪になってリズムに従いおどります。使用した音は、伝統的な踊りのリズムで作られたオリジナル曲で、参加者は当日初めてこの音楽を聞きました。参加者達に私は「共同で踊りを作ってください」「話し合いではなく、輪になって踊る身体の動きだけで作って下さい」とお願いしました。踊りはじめ、参加者達はバラバラの動きをしました。しかし踊って行くうちに、ある一定の型が浮かび上がってくるのです。私がこの作品[Waodori]で重要視しているのは、出来上がった踊りではなく、他者同士がコミュニケーションに挑むことそれ自体です。

 日本では毎年各地で盆踊りという輪舞が行われます。日本人の多くが年に一度、盆踊りを踊ります。踊りの型を日常生活で思い出すことはありません。しかしこの輪のなかに入ると、不思議なことに体が踊りを思い出します。なぜなら、盆踊りの輪の中では「まねる」ということが行われているからだと私は思います。私の作品でもこの「まねる」ということが行われていました。参加者は他の誰かが踊った身体の動きを「まねて」引き継ぎ、それはまた誰かに引き継がれていきました。この「ものまね」の連鎖が進むと一定の振り付けが浮かび上がってくるのです。

「まねること」とは「自分を他者を受け入れる器にすること」だと私は思います。それは他者と関わろうとした時に編み出されるコミュニケーションの1つの手段、「型」なのではないでしょうか。

 

 

 

 

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